2013年04月28日

子供の成長を支える泉北の町

大阪府堺市南区泉北ニュータウンにある、泉北高速鉄道泉ヶ丘駅周辺の賑わいの中心は、ショッピングセンターPanjoである。
1974年に開店し、以降3度のリニューアルを経て、現在は泉北高島屋店と、123の専門店からなっている。
飲食店と服飾衣料品店が多いが、メディカルセンターも入っており、たいていの怪我や病気はここで解決する。
その他には、スイミング・体操教室を筆頭に、ジュニアスクールも毎年いくつか開かれている。
筆者はそのうちの一つである囲碁教室に、幼稚園児から小学校卒業まで通っていた。
幼い頃から違う学校・年齢の子供たちと触れ合う体験は、社交性を育み、広い人脈を持つことに繋がった。
現在でも週末には、教室に通う子供たちとその家族の姿が多く見られ、飲食店が繁盛している。

子供の成長を支える泉北の町
Panjo


周辺には、その教室で出来た友達と遊びに行ける施設もある。
Panjoから徒歩3分の場所に位置する、大阪府立大型児童施設ビッグバンだ。
「遊び」による子供の豊かな成長・文化創造を目指し、1999年に開かれた。
敷地面積約98,000平方メートル、高さ33.7メートル(本体)、総事業費は171億円にも上る。
内部は極力段差を無くすなど、子供が怪我をしないよう配慮が為されている。
宇宙をテーマとした展示や遊具が中心だ。
飲食可能のスペースも用意されているので、家族や友人同士で団欒することができる。
筆者が最も衝撃を受けたのは、本体とは別に、17の垂直遊具で構成された、高さ53メートルの巨大ジャングルジムだ。
クリアするにはある程度の体力が求められるので、大人も楽しむことができる。

子供の成長を支える泉北の町
ビッグバン


夏には泉ヶ丘プールが開かれる。
Panjoから徒歩7分の場所に位置し、田園公園と三原公園に挟まれ、周囲は緑に囲まれている。
50メートルプール、流水プール、ドーナツプール、幼児用プール3面の計6面である。
区内では一番規模が大きいので、隣接区からも人々が訪れる。
隣駅から自転車でやってくるほどで、シーズンはプール内は窮屈なくらい人で埋まっている。
浅いプールなので子供客が多く、友達同士で水泳の練習がよく見られる。

子供の成長を支える泉北の町
泉ヶ丘プール


Panjo周辺は人が多いが、田園公園までやってくると、人気は少なくなる。
遊具がなく、ベンチがまばらに置かれているだけである。
ウォーキングコースとして知られており、筆者も休みの日にはよく早朝の散歩をしていた。
田園公園を通り、三原公園に抜けると広場があり、平日には中学生の部活動、休日には少年野球やゲートボールなどが行われている。
この田園公園と三原緑地を除くと、周辺は道路が多く、緑は多くない。
子供たちが遊ぶことのできる数少ない自然であり、地域の憩いの場でもあった。

子供の成長を支える泉北の町
田園公園


泉ヶ丘には、緑の豊かな公園が少ないが、Panjoジュニアスクールやビッグバンなど、子供の世界を広げる機会を提供する環境が整っている。
筆者自身の、これらの施設を利用することで得られた経験・人脈は、現在でも生きている。
泉北ニュータウンで過ごせた幼少期は、大変恵まれていたと思う。
皆さんにも是非、泉北ニュータウンに訪れていただきたい。



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~堺市南区の土地利用の変遷~


子供の成長を支える泉北の町
1985年の泉ヶ丘駅周辺の航空写真


子供の成長を支える泉北の町
2007年の泉ヶ丘駅周辺の航空写真


1985年と2007年を比較してみると、住宅地と森林の分布に大きな変化はないが、2007年になって線路沿いの緑が濃くなっている。
1985年には既にPanjoがオープンしているが、ビッグバンの姿がないのが、2007年との一番の違いのようである。











2013年5月2日
記事を修正しました。
2013年5月18日
記事を追加しました。


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